
「Instagramをやってみたけど、なかなか集客につながらない」という相談を受けることが増えました。
確かに、見よう見まねで始めてみても、思ったほど簡単ではありません。
しかし、実際に効果を上げている事例を多く見てきた中で、うまくいくパターンとそうでないパターンには明確な違いが分かってきました。
フォロワー数の罠に陥っていませんか?
Instagram運用でよくある勘違いが「とにかくフォロワーを増やそう」という発想です。
ところが実際のInstagramからの集客を調べていくと、新規顧客の約9割がフォロワー以外からの流入なんていうことが多々あります。
あなたをまだフォローしていない人たちからの反応が圧倒的に多かったりします。
非フォロワーからのアクセスは主に3つのルートから別れます。
ハッシュタグ経由での発見
お客さんが何かを探している時に使う検索キーワードを意識したハッシュタグ選びが重要です。
業界用語だけでなく、一般の人が使いそうな言葉も混ぜることで、より多くの人に見つけてもらえます。
おすすめ欄(発見タブ)からの流入
ここに表示されるかどうかは、投稿への反応の良さが大きく影響します。
いいねやコメント、保存数が多い投稿ほど、より多くの人のおすすめに表示されやすくなります。
地域検索からのアクセス
特に店舗系のビジネスでは、位置情報の設定が欠かせません。
「近くの○○を探している」という人に直接アプローチできる貴重な機会です。

少し恥ずかしいですが、わたしたちのインサイトもアップしてしまいます。

リール動画は、フォロワー以外が98.2%
フォロワー42人しかいないのに、602回も見られます。
動画への苦手意識を捨てませんか?
「動画なんて作れない」と最初から諦めている方も多いのですが、実はこれが一番もったいない判断です。
現在のInstagramでは、リール動画の拡散力が他の投稿形式を大きく上回っています。通常の写真投稿と比べて、約10倍近いリーチが期待できるケースも珍しくありません。
実際に、動画制作のハードルはそれほど高くありません。
まず、スマートフォンがあれば十分クオリティの高い動画が作れます。
内容も複雑にする必要はありません。例えば
- 「Before→After」のように変化を見せる
- 「よくある質問トップ3」のように情報をまとめる
- 「お客様の声」などを1件ずつ紹介する
といった定型パターンを使えば、毎回一から考える手間が省けます。
音声なしでも内容が分かるように、テキストを画面に表示することが大切です。
電車の中など音を出せない環境で見ている人も多いからです。

通勤電車の中でもリール動画をずっと見ている人もたくさんいます。
SNSだけでは限界がある理由
Instagram運用で陥りがちな落とし穴が「SNS完結思考」です。
確かにInstagram内でやり取りを完結させたくなってしまうかも知れませんが、実際にはホームページとの連携なしに成果を上げていくのはとっても難しいのです。
Instagram集客の理想的な流れ
Instagramで興味を持ってもらい、プロフィールのリンクやストーリーズの機能を使ってホームページに誘導します。
ホームページでは、Instagramでは伝えきれない詳細な情報や実績、お客様の声などを見てもらいます。
そこで十分に検討してもらった上で、お問い合わせや予約といった具体的なアクションを取ってもらう。
この一連の流れを意識して設計することで、初めて「集客」として機能します。
逆にホームページからInstagramへの誘導も重要です。
ブログ記事にInstagramの投稿を埋め込んだり、「最新情報はInstagramで」という案内を入れることで、継続的な関係性を築けます。

最近作ってる私たちの投稿も埋め込んでおきます。
実際に効果を上げるための具体的なステップ
これまでの経験から、Instagram集客で結果を出すために特に重要だと感じるポイントを5つ挙げてみます。
まず、投稿の「質」を何よりも重視することです。フォロワー数や投稿頻度よりも、一つ一つの投稿にどれだけ価値を込められるかが勝負です。
次に、フォロワー以外への露出を意識した戦略を立てることです。既存のフォロワーだけでなく、新しい人にどう見つけてもらうかを常に考えましょう。
リール動画への挑戦も欠かせません。最初は完璧を求めず、まずは作って投稿してみる勇気が大切です。
プロフィールや投稿文では、検索されそうなキーワードを自然に盛り込むことも意識してください。
そして最後に、Instagram単体ではなく、ホームページとの連携を前提とした運用設計を行うことです。
継続が結果につながる理由
Instagram集客の特徴は「時間がかかる」ことです。
始めてすぐに劇的な変化が起こることは稀で、多くの場合3ヶ月から6ヶ月程度の継続が必要になります。
でも、これは裏を返せば「継続さえできれば結果につながりやすい」ということでもあります。
多くの人が短期間で諦めてしまうからこそ、続けることで差をつけることができるんです。
完璧を目指さず、まずは今あるリソースでできることから始めてみてください。
お客さんにとって少しでも役に立つ情報を発信し続けることが、結果的に最も効果的な集客につながります。