2024年がはじまりましたね。
元旦から大きな災害があり、ビックリしました。
被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。
昨年は、ChatGPTが話題となり、AIを使ったコンテンツの生成が一般的となりましたが、SEOの専門家によると、最近になってから、AIを使ったジェネレーティブコンテンツで作成してトラフィックを集めていたサイトの検索順位が一気に下げられたという報告があるようで、
ライターの手を借りずに簡単にコンテンツをアップできると考えていた人たちは、割を食うことになるかも知れません。
私たちも生産性を意識しながらも、ユーザーのメリットとなるコンテンツの作成に注力しないといけないことを痛感いたします。
そこで、再度確認しておかなければいけないと思うのが、Googleの検索品質評価ガイドラインです。
検索品質評価ガイドラインとはなにかについてご存知ない方もおられると思いますので、簡単に説明したいと思います。
検索品質評価ガイドラインとは
グーグル検索品質評価ガイドラインは、Google社が検索エンジンの品質を人間の目でチェックし、適切に機能しているかを確認するためのルールブックのことを指しています。
元々は、Googleの極秘資料として取り扱われていましたが、独占禁止の観点から公開に踏み切られた情報のようです。
General Guidelinesとして、英語版のみ公開されています。
160ページ以上に及び、非常にボリュームがあるため、完全に読み解くのはなかなか骨が折れそうです。
インターネットで検索すると専門家のブログがたくさん出てくるので、それらを参考にするのが良いかと思います。
検索品質評価ガイドラインは2023年11月16日に更新
2023年11月16日に最新版のガイドラインが更新されたようなので、そこでの更新点を少し見ていきたいと思います。
時代の要請に応じて、定期的に更新されているので、更新点を見ていくことで、ユーザーの検索視点の変化と、Googleが今後どのようなコンテンツを品質の高いコンテンツとして評価をしていくつもりなのかが分かります。
それに伴い、自分たちのホームページにどのようなコンテンツが不足しているか? またどのようなコンテンツを今後作成していくべきかの指針になります。
検索品質評価ガイドラインの主な変更点
Googleが、以下のように説明しています。
「11月16日、Google の検索品質評価者向けガイドラインを更新し、ガイドラインをシンプルにしました。具体的には、「ニーズ対応度」の定義のシンプル化、さまざまな種類のウェブページについてのガイダンスの追加、ショート動画などの新しいコンテンツ形式を含む最新の例の追加、古く冗長な例の削除、フォーラムやディスカッション ページの評価ガイダンスの拡大などです。いずれの更新も、ガイドラインを大きく変更、あるいは根本的に変更するものではありません。」
上記の内容から具体的に下記の内容が導き出されます。
- 「検索意図を満たす尺度」がシンプル化
- ニーズを満たす評価ガイドライン(Highly Meets)の判定基準も変化
- TikTokなど新しいプラットフォームの例追加
私も内容を確認しましたが、嘘や憶測でものを語るのではなく、信頼性をもった情報を発信していくことが期待されるのだと理解しました。またどんどんと発信力を増す新しいプラットフォームをGoogleが評価の対象に加えていっていることが分かります。
以前に変更されたが注意しておくと良い部分
もういくつか、今回改定されたわけではありませんが、今後もコンテンツを作成する上で理解しておくべきガイドラインについて説明を加えておきます。
YMYL(Your Money or Your Life)
お金や、人生に関わる内容について、Googleは厳しい評価基準を設けています。
YMYLジャンルのコンテンツ発信については、より高い信頼性が求められ、情報発信の主体がそれを語るにふさわしいポジションを有しているかが、厳しく問われます。
Googleは、以下のようなコンテンツを検索上位に表示することはありませんので、留意してください。
- トピックそのものが有害または危険で、直接的に危害がある
- コンテンツが正確で信頼できるものでなければ損害を与える可能性がある
E-E-A-T
Googleは、「ページ、トピック、Webサイトの種類によっては、ページがその目的を十分に達成し、高品質とみなされるためには、高レベルのEEATが必要となる場合があります。EEATが高いページは信頼できる、または非常に信頼できるページです。」と説明しています。
ここで言われるE-E-A-Tとは、
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
のことを指しています。
2022年12月15日に検索品質評価ガイドラインが更新された際、これまでの「E-A-T」に「E」(経験)が追加され、新たなウェブサイトの評価基準となりました。
E-E-A-Tがガイドラインに盛り込まれてから1年以上経過していますが、今後もこの傾向は強まっていくでしょう。
ページ品質の総合評価
ページ品質評価の手順は、以下の3ステップで行われるそうです。
コンテンツを制作する際は、高い品質を保てるように意識する必要があります。
- ページの「真の目的」を見極める。
- 有害、信頼できない、またはスパムの可能性のあるページであるかどうかを見極める。
- それ以外の場合、ページ品質評価はLowest(最低)、Low(低い)、Medium(中間)、High(高い)、Highest(最高)で説明する基準を用いてページの目的をどの程度達成しているかに基づいて評価される。
そして上記の評価をする際に以下の内容が重要な要素となります。
- ページの目的
- 本ガイドラインに記載されているような危害を引き起こす可能性
- ページのトピック、ウェブサイトのタイプ、YMYL基準の適用範囲
- ページのタイトル
- ページにおける広告と補足コンテンツの役割
- ウェブサイトおよびコンテンツ制作者の情報
以上の内容から、ページの品質を高めていくためには、総合的な実力が求められていることが分かりますね。
「何を語るか」だけではなく「誰が語っているか」が求められるわけです。
一朝一夕では達成するのは難しいですね。
検索品質評価ガイドラインを日本語訳する方法
自分できちんとグーグル検索品質評価ガイドラインを読みたいという方もおられるかもしれませんので、そんな方はどうすれば良いかをご紹介します。
ドキュメントは、英語版PDFでのみ公開されていますので、それをGoogle翻訳で翻訳をするのが良いでしょう。
から、変換元英語、変換先が日本語になっている状態でPDFをアップすると、翻訳されてダウンロードできるようになります。
翻訳されたPDFをダウンロードすると見事日本語で読むことができます。
ネイティブじゃない人が英語でそのまま読もうとすると、時間がかなりかかってしまいますので、一度日本語に翻訳して目を通すのが良いと思います。
2024年に生き残れる品質の高いページの作り方
検索品質評価のガイドラインの要件を満たしていくことで、検索結果の上位に表示されることが期待されます。
具体的には、ガイドラインのコンセプトを理解して、ガイドラインの要件を満たすコンテンツを作成して、ユーザーのエクスペリエンスを高めていく必要があります。
そのために、コンテンツの内容だけではなく、サイトのデザインや、モバイルでの使いやすさ、画像サイズにも気を使いながら、ユーザーの体験をより良いものに変えていく必要があるのです。
今後、私たちの会社でもそのような点に気をつけながら、ホームページ制作を進めたいと考えています。
また少しGoogle側の新しい発表もありそうですので、内容を精査したいと思います。
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